解剖学と生理学のすすめ

ひとつ前の記事で、「身体に意識を向けることの効用」について書いた。 (リンクはこちら→「ただ、意識を向ける」) 身体に意識を向けるということに慣れていない場合 最初は、お腹、胸、手、足、というふうに大雑把に感じてみて 慣れてきたら、臓器の一つひ…

この素晴らしき世界

BSE(いわゆる狂牛病)が、国内で初めて発生した時のことを 皆さんは覚えておられるだろうか。 2001年9月のことである。 その直後に発生した米国同時多発テロという大事件によってだいぶかき消されたが、 それでも我が国の畜産業界にとっては、震度8く…

ターンを切り上げろ

学生時代、基礎スキーをやっていた。 やっていたといってもスキー部とかサークルに所属していたわけではないのだけど 冬になると度々ゲレンデに通い、講習や検定を受けていた。 スキー道具は日進月歩で目覚ましく進化しているので、 最近の道具ではだいぶ感…

ただ、意識を向ける

人の身体に触っていると、大小様々の硬結(しこり)に触れることがよくある。 手を当てていると、小さいものなら氷が溶けるように消えていく。 かかる時間は時と場合によるが、範囲の広いもの、あるいは頑固なものでも 手を当てていると緩んで柔らかくなって…

集中欲求と鬱散欲求

人間の欲求にはいろいろあるが、エネルギーの平衡を保とうと するが故の欲求として、集中欲求と鬱散欲求がある。 すなわちエネルギーが内側に溜まれば それを外側に発散させるための行動欲求が生じ、 逆にエネルギーが不足すればそれを補うための行動欲求が…

依存とエネルギー

私たちのエネルギーは、心理状態や肉体の状態によって様々に変化する。 もしもあなたが、誰かや何かに依存している時、 あなたのエネルギー体の一部が、その依存している対象の方に行ってしまうので あなたの本体のエネルギーは目減りする。 依存されている…

自分の糞は自分で気張らなければならない

表題は、敬愛する整体の創始者、野口晴哉氏の言葉である。 他人に気張ってもらっても、自分のうんこを出すことは出来ない。 自分で気張るしかない。 手伝うことは出来るが、最終的に出すのは本人だ。 整体師は、自分以外の人が健やかになるためのお手伝いを…

肝臓の受難

このところ、ずっと肝臓の調子が良くなくて重たい感じが続いていた。 私の場合、肝臓の調子が悪いと決まった場所に口内炎がぽつんと一つ出現する。 最近、食べる度にこれが出現するので、2日間食べるのをやめてみたら だいぶ軽くなった。 私の肝臓は、ずい…

私の納豆作り

子供のころから、納豆が大好きである。 たくさん食べるので、自分で作るようになった。 今やすっかり日常の家事の一つである。 買うよりずっとコストパフォーマンスが高い。 私の作り方はこんな感じ。 まずは一晩水に浸して戻した大豆を土鍋で煮る。 蒸した…

怪我をした時、冷やしてはいけない(二)

かくして腫れはひき、熱は消え、痛みは鈍化する。それを見て人は「治った。」と思う。本当に治ったのか?答えは否である。症状が消えただけで、組織は損傷したままだ。傷ついた組織が元通りに修復して、初めて「治った」と言える。 そんなふうに、「症状が出…

怪我をした時、冷やしてはいけない(一)

身体のどこかを強くぶつけて打撲したとかあるいは足首を何かの拍子にちょっと捻ったりしてその、怪我をした場所が腫れてきて熱を持ち、痛みを感じた時、あなたならどうするか。保冷剤や氷水を使って冷やすかあるいは薬局で売っている、ひんやりする湿布を貼…

お伊勢さんに正式参拝した話

「イヤーコーニング」という不思議な手技療法を私に教えてくれた師匠は若かりし頃、伊勢神宮の舞姫をされていた方である。その師匠が、ある時「伊勢神宮正式参拝ツアー」なるものを企画して下さった。 私は、大学を卒業してすぐに三重県で職を得て、長いこと…

松の葉の香り

仕事で使う、あるいは自分が飲むために使う野草茶は買うことも多いが、そこら辺で簡単に手に入るものは自分で作ることもある。作るといっても、採ってきて洗って干すだけ。 その「簡単に手に入るもの」の一つが松だ。自宅が琵琶湖の近くにあって、琵琶湖畔に…

意地悪な気持ちが湧いてきたら(三)

そんなふうに、自分の内側に目を向けることは人によっては怖いことかもしれない。あるいはとても面倒くさいと感じるかもしれない。忙しいのにいちいちそんなこと、やってられるかと。だけど、そのあまり見たくも感じたくもない、面倒くさい部分こそ本当は一…

意地悪な気持ちが湧いてきたら(二)

「意地悪な気持ち」が湧いてくるのはどんな時か。 私自身の場合について考えると例えば、疲れている時。余裕が無い時。傷ついている時。物事が思い通りに行かない時。自己嫌悪や自己否定にはまっている時。やりたいことが出来ていない時。我慢してやりたくな…

意地悪な気持ちが湧いてきたら(一)

木村花さんというプロレスラーが、SNSの誹謗中傷が原因で自ら命を絶ったという報道を目にして、考えた。 私自身は、インターネット上にしろ、対面にしろ、人に「死ね」とか「気持ち悪い」「消えろ」などという言葉を投げかけたことは無いし(いや!一度だけ…

自然免疫と獲得免疫

新型コロナウイルス感染症に関するこの記事を読んで、「なるほど、そうだな!」と膝を打った。https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200516-00178807/免疫学者、宮坂昌之氏のインタビュー記事である。 私が注目したのはこの部分。『ただし注意す…

ただ、ご機嫌でいるだけで

以前の記事にも書いたようにエネルギー体も肉体と同様に重たくなったり軽くなったり、ゆがんだり整ったりしているが物質である肉体に比べると、変化しやすい。ちょっとした出来事や、気分の変化、身体の動かし方などによって、時には一瞬で、大きく変化する…

潜伏期間とは何か

感染症において、「潜伏期間」というと「病原体が体内に侵入した後、一定程度数が増えるまでの期間」とか、あるいはざっくりと、「病原体が体の中で暴れだすまでの期間」というようなイメージを持っている方は多いのではなかろうか。 これが全くの誤りという…

お腹も語る

整体をする時、背中をひととおり診た後は仰向けになってもらって、お腹を診ることが多いお腹を診るとき、一番の基本は上丹田(みぞおち)、中丹田(おへその上)、下丹田(おへその下)。上丹田はいつでも柔らかく、下丹田はいつでも力があるのが良い状態。…

もやもやの溜まる場所

日々の生活の中で、例えば言いたいことを言えなかった時とか納得いかないのについ条件反射的に「はい」と答えてしまった時とかふと感じた感覚を無かったことにしてしまった時とか、何となく「もやもや」っとする感覚を感じたことがある人は多いのではないだ…

オーラとかチャクラとか

「オーラ」という言葉を初めて認識したのは2000年代後半に放送されていた「オーラの泉」というテレビ番組を見た時である。その頃は、いわゆる「スピリチュアル」と呼ばれる分野について何の知識も無かったし見えないはずのものが見えたとか、感じたとか…

背中は語る

整体をする時は、観察が重要だ。身体の動き、顔色、表情。見るだけでなく、五感を使って、例えば声色を聞き、臭いを嗅ぐ。全体から受ける印象を感じ取る。 その後、さあ整体を始めましょう、という時私の場合は大抵、まずうつ伏せになっていただく。そして、…