背中は語る

整体をする時は、観察が重要だ。
身体の動き、顔色、表情。
見るだけでなく、五感を使って、例えば声色を聞き、臭いを嗅ぐ。
全体から受ける印象を感じ取る。

 

その後、さあ整体を始めましょう、という時
私の場合は大抵、まずうつ伏せになっていただく。
そして、背中をじっくり観察する。
ここでも、どこかが腫れているとか、左右のバランスが悪いとか
目で見てわかりやすい情報が得られることもあれば、
「ここらへんが気になる」と何となく感じる、ということもある。

 

次に、触れてみる。
例えば、背骨のひとつひとつに触れてみると
ある骨は飛び出ていたり、またある骨は左右どちらかにずれていたり
骨と骨が妙にくっついていたりする。
または、何となくビリビリするとか、異常感がある、ということもある。
そういう、ビリビリとか異常感とか、あるいは何か「主張している」感じというのは
もちろん骨だけじゃなく他の部分でも感じられることがある。

 

まあそんなふうに、背中は実に雄弁に物語ってくれているので
その声に聴き耳を立てて、
その身体が何を望んでいるのか、ということの詳細を
私の場合はまず背中から、知ろうとしている。